切れ痔切れ痔

排便時に
強く痛みます。

切れの症状

切れって
どんな症状?

切れ裂肛れっこう)は、肛門にただれや傷ができた状態です。排便時や排便後に痛みを感じることも多く、痛みが強くなることもあります。出血は多くはなく、便やトイレットペーパーにつく程度ですが、便器が真っ赤になるほどの出血があることもあります。

切れを放って
おくとどうなるの?

切れの状態が続くと、肛門部にいぼ(見張りいぼ)ができることがあります。
また、肛門の皮膚が飛び出し、違和感やかゆみを生じます。

排便時の激しい痛み

出血や血便

切れの原因

なぜ切れになるの?

慢性の便秘

切れは、かたい便が肛門を通過することによる傷だと考えられ、その原因の多くが慢性の便秘です。

血流の少なさ

肛門付近は血管が少なく、便秘の際のいきみによって血流が少なくなることで、切れが生じやすくなります。

下痢

下痢が慢性化すると、肛門が狭くなり、痛みがさらに強くなります。

クローン病

クローン病が原因で切れになる場合があります。

切れ
なりやすい人は?

原因の多くが慢性の便秘のため、男女比は2:3で女性に多く、特に20~40歳代に多いのが特徴です。

切れ

平田雅彦:あんしん手帖 Q&Aでわかる痔のすべて, 主婦の友社, 東京, p43, 2021

切れの治療法

切れは、食事や生活習慣の改善、便通コントロールと薬物治療(塗り薬または座薬)で大部分は
治ります。外科治療(手術)が必要な場合もあります。

切れ
どうやって治すの?

①食事の改善と便通コントロール

便秘に対しては、水分と食物繊維を積極的にとるようにします。場合によっては下剤を使います。

②入浴

痛みや見張りいぼにより、肛門を清潔に保つことが難しくなるため、入浴、座浴を行います。あたたまることにより肛門付近の血流がよくなり、痛みが改善し、傷の治りもよくなります。

③薬物治療

症状の改善に、局所麻酔薬やステロイド含有の注入軟膏なんこうや座薬を使用します。鎮痛作用や抗炎症作用を目的に、飲み薬を使うこともあります。

④外科治療(手術)

肛門を広げる手術が行われます。

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